農業共済新聞記事バックナンバー
雑穀「アカキビ」みんなで栽培、餅や麺でPR
【川崎町】「雑穀のアカキビを町の新しい特産品に」川崎町の女性らで構成する「川崎町生活研究会」は、2015年からアカキビの栽培を行っていて、餅や麺などに加工し、アカキビの普及に尽力する。
同地域では昔、正月などの祝いの席でアカキビを使った料理を振る舞っていたという。今ではほとんど見受けられなくなったことから、同研究会は地域の食材として伝えていこうと栽培を始めた。
アカキビは、アフリカ原産の雑穀。収穫期になると2㍍程の高さまで成長する。同研究会代表の三橋滿壽(みつはします)会長(81)は「アカキビは乾燥に強く、難しい技術はいらないので育てやすいが、雑穀なので草刈りや害虫駆除は大変になる」と話す。
例年、10㌃の畑から120㌔ほどを収穫するが、今年は新型コロナウイルスの影響で研究会の会合が減ったこともあり作付けを行わなかった。昨年産までのアカキビを使用することで対応している。
加工品では、アカキビ粉と米粉、デンプンを練り込んだ麺「きびきびめん」(1食200円から)を大きく売り出している。
三橋会長は「毎日きびきび健康に過ごせるように願いを込めて名付けた」といい、「食物繊維や鉄分、カルシウムなどの栄養が含まれていて、もちもちとした食感を楽しんでほしい」と話す。
同研究会ではきびきびめんを軸に今後も、アカキビの広報活動に励む。
川崎町生活研究会=会員16名、1969年川崎町生活改善クラブとして設立し、2010年に川崎町生活研究会に改めた。
川崎町観光協会℡=0224・84・6681