農業共済新聞記事バックナンバー

「健康野菜アロエベラの魅力を伝えたい」

【栗原市】栗原市瀬峰の観光農園「アロエハウス白鳥(しろとり)」で代表を務める白鳥未夜(しろとりみよ)さん(55)は、2棟のビニールハウスで200株を超えるアロエベラを栽培。同園や県内直売所で葉肉、株を販売するほか、調理方法を紹介するなど2015年の開園からアロエの魅力を発信する。

アロエベラは、皮と葉肉の間の粘り気のある成分「ムコ多糖体」が腸内の善玉菌の働きを活発にすることや、体内の粘膜を守る働きがあり、風邪を引きにくくするなどさまざまな健康効果が注目されている。  
 白鳥さんの義父母が03年に旅行の際に持ち帰った20本ほどの苗を移植し、家族の健康のため趣味で栽培を始めた。毎日の食卓に欠かさず並べたところ、病気がちだった家族が風邪もひかなくなったとその効果を実感。もっと多くの人にアロエベラの良さを知ってもらいたいとの思いから観光農園の開園を決意した。  
 アロエベラは、親株の脇から20㌢ほど成長した子株を株分けし、移植後約2年で収穫できる大きさまで成長する。
 「葉肉をそのまま食べるため農薬は絶対に使わない」と力を込める白鳥さん。母・和子さんと二人で丁寧に除草作業を行い、商品にならない葉や増えすぎた子株は土中にすき込み無駄にしない。  
 県内7か所の農産物直売所で販売する葉肉には、調理方法を紹介するチラシを同封。アロエの刺身やマリネ、蜂蜜漬けなど多様なアレンジが可能だ。  
 コロナ禍での売れ行きは減っていないため、「日常の食卓に並べて食べてくれている人がいてうれしい」と白鳥さんは笑顔を見せる。  
 「開園からさまざまなメディアに取り上げてもらい販路が広がった。アロエベラを知ってもらえることが一番のやりがい。今後もアロエベラの健康パワーを多くの人に知ってもらえるよう情報発信していきたい」と意気込む。
 ▽水稲2㌶

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