農業共済新聞記事バックナンバー
「地域の憩いの場へ」
【石巻市】トマトやパプリカの生産・販売を行う石巻市北上の「株式会社デ・リーフデ大川(鈴木嘉悦郎(かえつろう)代表取締役)」が、昨年11月、カフェや直売所、加工場を併設した複合施設「リーフデ・テラス」をオープンさせた。同社は地域住民に買い物や憩いの場を提供することで地域の活性化を目指す。
「震災による人口流出で、周辺地域は高齢化が進んでしまった。買い物がしづらいと感じている高齢者に、買い物や食事ができる場所を提供したかった」と鈴木代表取締役は話す。
同社は、パプリカ90㌃、大玉トマト70㌃、ミニトマト60㌃、また、グループ会社の「デ・リーフデ北上」ではパプリカ1.3㌶、大玉トマト1.1㌶を栽培する。
施設園芸の先進国オランダの栽培方法を導入し、社名はオランダ語で「慈愛(じあい)」を意味する「リーフデ」が由来だ。複合施設の外観はオランダの建物をイメージした造りで、木造2階建て延べ300平方㍍。店内に20席、テラスは6席ある。
直売所では自社産の野菜の他、地元産の米などの食材やトマトの加工品も取り扱う。カフェでは自社産の野菜を使用したパスタ(税込み550円から) やピザ(サラダ・フライドポテト付き税込み990円)などの料理を提供。また、ソースには、品質は良いが市場に出せない規格外の野菜を活用する。
鈴木代表取締役は「今後はもっと多くの農場と契約してより多くの地場産野菜を直売所で販売したい。カフェではテイクアウトも可能にし、多くの人に楽しんでもらいたい」と意気込む。
▽リーフデ・テラス=0225‐98‐7016(直売所=午前10時~午後6時、カフェ=午前11時~午後6時※毎週木曜定休) (角田)