農業共済新聞記事バックナンバー

「丁寧な管理の徹底を」

【登米市】「第16回登米市畜産共進会」がさきごろ、JAみやぎ登米南方農畜産物集出荷場で開催された。1区から5区までの最優秀賞のうちから選出される「チャンピオン賞」には、石川信喜さん(61歳、登米市南方町)が出品した『だいじょうさい号』が選ばれた。

石川さんは繁殖親牛114頭、子牛74頭を飼養している。今回受賞した該当牛は3区の経産牛で、「受賞牛の母牛は2018年の宮城県総合畜産共進会で名誉賞に輝いた実績がある血統の牛だ」と石川さん。「今後も日々の作業をさらに丁寧に行い、県共進会での上位入賞を目指し頑張りたい」と意気込む。
 登米市畜産共進会は、27年開催の「第13回全国和牛能力共進会北海道大会」に向けた牛づくりを目指し、生産者の飼養管理技術の向上を図ることなどを目的としている。
 参加者の中には、昨年鹿児島県で開催された第12回全共に県代表として出場した生産者もおり、「宮城全共以上の成績を残せず、悔しい思いをした」との声が聞かされた。
 出品牛45頭はすべて登米市産で、県産種雄牛「茂福久」や「洋糸波」の産子が多くを占めた。6人の審査員が審査基準に基づき、個体の体形や立ち姿、全体のバランスなどを見定め、出品区分ごとに優秀賞を選出した。
 上位入賞牛は9月8~9日に開催される宮城県総合畜産共進会肉牛の部に出品する。
 JAみやぎ登米和牛改良組合・只野徳一副組合長は「昨年の悔しい思いをバネに、これまで以上の成績を挙げられるよう技術向上に努力して取り組んでいきたい。北海道全共はすでに始まっている」と力強く述べた。(伊藤義)

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