農業共済新聞記事バックナンバー

県南観光の拠点 周辺市町で観光客をシェア――道の駅かくだ――

【角田市】4月19日、仙南地区で3施設目となる「道の駅かくだ」がオープンした。常磐道・山元ICから車で10分。角田市内に向かう県道272号線沿いにあり、山元ICを利用した仙南地域観光の拠点として期待されている

施設内の直売所も仙南地域を意識し、角田市の特産品だけではなく、広く仙南地域のものが並ぶ。角田市の3つの「め(コメ、マメ、ウメ)」の他、朝採り野菜や旬の農産物、道の駅限定と銘打った商品を取りそろえる。
野菜には生産者が考えたおすすめのレシピや情報を付ける。今井惠一駅長(57)は「コンビニやスーパーとは違う。コミュニケーションあってこそ道の駅」と接客の心掛けを話す。
「道の駅かくだ出荷者協議会」の鈴木善一会長(74)は、「新たな販路として、道の駅の完成を喜んでいる。直売の良いところは、朝に収穫した野菜を、その日のうちに食べてもらえる事。何度も足を運んでもらえるように安全・安心なものを安く出荷していきたい。今は『信頼』という種を播くつもりで取り組んでいる」と話す。
施設内にはフードコートを設け、角田産食材を豊富に盛り込んだメニューが並ぶ。隣接する「かくだスポーツビレッジ(以下、Kスポ)」の利用者も意識した「Kスポカフェ」では、「角田・丸森産牛乳」を使用したオリジナルのソフトクリームやコーヒーを、「Kスポキッチン」は梅干しを載せたうどんや、角田産野菜をトッピングしたビーフカレーを提供する。「ぱぴハウス」では、イタリアから直輸入したピザ窯で本格ピザを焼き上げている。
Kスポの利用者からは「これまで、近くに食事をするお店がなかった。運動後に立ち寄れる場所ができた」と喜ばれているという。全国的にも珍しい道の駅とスポーツ施設の連携を図り、年間100万人の交流人口を見込む。
問い合わせ先道の駅かくだ
営業時間/直売所9時~18時30分(フードコート11時~17時)

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