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「色鮮やか4色アスパラガス」【村田町】 

【村田町】村田町薄木(うすき)地区の佐藤(さとう)民夫(たみお)さん(69)は、「珍しい作物の栽培に挑戦し、村田町の特産品にしたい」といい、7㌶の農地に多品目の作物を作付けする。春から夏にかけて緑、白、紫、ピンク色と色鮮やかな4色のアスパラガスが収穫期を迎えている。

<p佐藤さんはこれまでもさまざまな作物を栽培してきた。アスパラガスは、1度定植すれば他の作物よりも手間が少なく、楽に栽培できるほか、成長も早く、1日に10㌢以上伸びることもあるという。
 雌株は病気になりやすいため、全雄品種「ゼンユウガリバー」を作付け。緑色と紫色の2種類から日光を遮るように栽培することで、緑色は白く、紫色はピンク色に成長する。
 ハウスと露地合わせて45㌃栽培し、ハウスでは4月の春採りを終えると、立茎させ6月から夏採りを迎える。露地栽培の収穫期は5月から始まり、ハウスと露地どちらも9月末まで収穫作業が続く。
 「夕方に採ったものは、日中、日差しを十分に浴びてうま味成分や抗酸化物質を蓄えるため栄養分が豊富」といい、収穫は夕方に限定する。
 佐藤さんは「根元まで柔らかいので色んな料理で活躍でき、白色とピンク色のものは生でもおいしく食べられる。4色とも食感や含まれる栄養素が異なるので、違いを楽しんでほしい」とPR。現在の出荷先は道の駅「村田」のみだが、「規模を拡大し販路を広げていきたい」と4色アスパラガスの普及にまい進する。

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